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こんにちは。スニーカー完全ガイド、運営者の「M」です。
街中で見かけない日はないほど大ヒットしているコンバースの「トレックウェーブ」。
あのゴツっとしたトレッキングソールと、クラシックなオールスターの組み合わせ、一目惚れしてしまうのも無理はありません。私も発売当初、そのビジュアルに惹かれて即購入を決意した一人です。
しかし、いざ購入しようとすると、多くの人が壁にぶつかります。
「サイズ感が全然わからない…」という問題です。
ネット上のレビューを見ても「大きめがいい」「いや、いつも通りでいい」と意見が割れており、何が正解なのか迷子になってしまいがちです。
決して安くない買い物ですから、サイズ選びで失敗して「靴箱の肥やし」にするのだけは避けたいですよね。
この記事では、私自身が実際にトレックウェーブを履き込み、さらに500件以上の口コミやデータを徹底的にリサーチして導き出した、サイズ選びの「正解」をシェアします。
単なる寸法の話だけでなく、構造的な特徴からくる「痛みの原因」や「疲れにくさ」まで、マニアックな視点で深掘りしていきます。
- 高機能インソールが引き起こす「甲の圧迫」とサイズアップの必要性
- 片足約600g級の重さが歩行に与える「振り子効果」と疲労の関係
- 24.5cmを買う時に絶対に間違えてはいけない「US規格」の落とし穴
- 購入後に「痛い!」となってしまった場合の、プロ直伝リカバリー術

コンバース トレックウェーブのサイズ感と特徴

トレックウェーブは、見た目こそ「オールスター」ですが、履き心地や内部構造は全くの別物と考えた方が良いでしょう。
まずは、このモデル特有の構造がどのようにサイズ感に影響しているのか、メカニズムを詳しく解説します。
サイズ選びで痛いと感じる原因と対策

トレックウェーブを購入したユーザーから最も多く寄せられる悲鳴、それは「小指が当たって痛い」そして「甲が圧迫されて痛い」というものです。
なぜ、通常のオールスターでは問題なかった人でも、トレックウェーブでは痛みを感じてしまうのでしょうか。
犯人は「REACT 2.0」インソールの厚み
最大の要因は、このモデルに搭載されている「REACT 2.0(リアクト2.0)」という高機能カップインソールにあります。
このインソールは、軽量性、クッション性、通気性に優れており、履き心地を劇的に向上させる素晴らしいパーツです。しかし、その「厚み」がサイズ選びにおける最大のトラップとなります。
通常のオールスターのインソールは非常に薄いフラットなものですが、REACT 2.0はかかとや土踏まず部分にしっかりとした厚みがあります。これにより、靴の中の空間(特に高さ)が物理的に狭くなってしまうのです。
足を入れると、インソールの厚みの分だけ足全体が持ち上げられ、アッパーのシュータン(ベロ)やハトメ(紐を通す金属部分)の裏側に、足の甲がグイグイと押し付けられる状態になります。
逃げ場のない「トゥキャップ」の硬度
さらに、コンバースの象徴でもあるつま先のラバーパーツ「トゥキャップ」も影響しています。
このパーツは硬質のラバーでできており、伸縮性はゼロです。革靴であれば履いているうちに伸びて馴染むこともありますが、このラバーパーツは100年履いても伸びません。
特に日本人に多い「エジプト型(親指が長い)」や、幅広の「スクエア型」の足の人の場合、足が持ち上げられることで、小指の外側(内反小趾の部分)が、アッパーのキャンバス地とトゥキャップの硬い境界線にちょうど当たってしまうことが多いのです。
これが「小指が痛い」の正体です。
対策の鉄則
「馴染むかも」という期待は捨ててください。試着の段階で少しでも小指にラバーが当たる感覚や、甲への強い圧迫を感じたら、迷わず0.5cm〜1.0cmサイズアップすることを強くおすすめします。
大は小を兼ねますが、小さいサイズはどう足掻いても大きくはなりません。
重いから疲れる?実際の重量と履き心地

次に気になるのが「重さ」です。あの分厚いソールを見れば、重いことは想像がつきますが、それが歩きやすさにどう影響するのかが重要ですよね。
数値で見るトレックウェーブの重量
まずは現実を直視しましょう。サイズによって異なりますが、トレックウェーブの重量はおおよそ以下の通りです。
- 23.0cm〜24.0cm:片足 約500g前後
- 26.0cm〜27.0cm:片足 約650g〜670g
比較対象として挙げると、一般的なランニングシューズが約250g〜300g、通常のキャンバスオールスターが約380g〜400g程度です。
つまり、トレックウェーブは「普通のスニーカーの約2倍」の重さがあります。これはスニーカーというより、ドクターマーチンのような「レザーブーツ」に近い重量帯です。
「重いけど疲れない」のパラドックス
しかし、不思議なことにSNSやレビューサイトを見ると「重いけど意外と疲れない」「むしろ歩きやすい」という声が多数存在します。これには2つの理由があります。
- 振り子効果(ペンデュラム効果):
ある程度の重さが靴の底にあることで、足を前に振り出す際に遠心力が働きます。振り子のように自然と足が前に出るため、平坦な道を一定のペースで歩く分には、筋肉の力をあまり使わずに済むのです。 - 圧倒的な衝撃吸収性:
重量の原因である分厚いE.V.A.ミッドソールが、着地時の衝撃を驚くほど吸収してくれます。コンバース特有の「地面の凹凸をダイレクトに感じる薄いソール」による足裏の疲れは、このモデルでは皆無です。
ただし「サイズ選び」を間違えると地獄を見る
この「疲れない」というメリットを享受できるのは、靴が足にフィットしている場合だけです。
サイズが大きすぎて靴の中で足が遊んでしまうと、重いソールが足についてきません。
すると、脱げないように無意識に足の指で靴底を掴もうとしたり、足首を不自然に固めたりしてしまい、すねの前側の筋肉(前脛骨筋)がパンパンに張ってしまいます。
「重い靴ほど、フィット感が命」なのです。
厚底ソールの高さと歩きやすさ

トレックウェーブのアイデンティティである厚底ソール。その高さは、モデルにもよりますが約5cm〜5.5cmにも及びます。
履くだけで身長が5cmアップし、脚長効果も抜群。今のファッショントレンドには欠かせない要素ですが、歩行メカニズムには少しクセがあります。
ソールは「板」のように曲がらない
通常のスニーカーは、歩くときに足の動きに合わせてつま先部分(MP関節付近)でソールがグニャリと曲がります。
しかし、トレックウェーブの極厚ソールは、構造上ほとんど屈曲しません。イメージとしては、厚い板の上に足を乗せている感覚に近いです。
ソールが曲がらない靴で歩くと、どうなるでしょうか。
蹴り出しの瞬間にソールが足の裏に追従せず、かかとがスポッと抜けやすくなる「ヒールスリップ」現象が起きやすくなります。
これを防ぐためには、靴紐をしっかりと締め上げて、アッパー全体で足を「持ち上げる」ような固定が必要になります。
ロッカー構造の恩恵は少ない
最近の厚底ランニングシューズやウォーキングシューズには、つま先が反り上がって転がるように歩ける「ロッカー構造(船底形状)」が採用されていますが、トレックウェーブはこの機能がそれほど強くありません。あくまでファッションスニーカーとしての設計です。
したがって、長時間のウォーキングや急な坂道、階段の上り下りでは、普通の靴よりも足首への負担がかかりやすい点には注意が必要です。
特に、厚底に慣れていない人が急に走ろうとすると、着地の瞬間にバランスを崩して捻挫するリスク(いわゆるグキる現象)があるので、おしゃれ履きとして割り切って使うのが賢明です。
メンズとレディースのサイズ感の違い

コンバースを購入する際、特にオンラインストアでポチる前に絶対に確認してほしいのが「USサイズ表記」です。ここには、多くの人が陥る「24.5cmの罠」が潜んでいます。
コンバースのサイズ規格では、24.5cmというサイズが2つ存在します。これが非常に紛らわしいのです。
| 日本サイズ | USサイズ | 区分 | サイズ感の特徴 |
|---|---|---|---|
| 24.5cm | US 5.5 | ウィメンズ (W) | 幅がやや狭く、甲の高さも標準的。足の細い女性向け。 |
| 24.5cm | US 6.0 | メンズ (M) | ウィメンズより幅が広く、全体的に容積が大きい。 |
女性でも「メンズ規格」を選ぶべき?
トレックウェーブはユニセックス展開ですが、ショップによっては在庫管理上、どちらかの規格しか置いていない場合があります。
もしあなたが普段24.5cmを履いている女性で、「足幅が広い」「甲が高い」という自覚があるなら、迷わず「US 6.0 (メンズ24.5cm)」を探してください。
逆に、足の幅が細い男性が誤って「US 5.5 (ウィメンズ24.5cm)」を選んでしまうと、長さは足りていても横幅がパンパンになり、小指が痛くなる可能性が極めて高いです。
品番や商品詳細ページに必ず「USサイズ」が記載されているはずなので、購入ボタンを押す前に必ずチェックする癖をつけましょう。
ナイキなど他ブランドとのサイズ比較

「普段ナイキの27cmを履いてるけど、トレックウェーブは何センチを買えばいい?」
この疑問に答えるために、主要なスニーカーブランドとトレックウェーブのサイズ感を比較マトリクスにまとめました。私が実際に履き比べた感覚と、一般的なラスト(木型)の違いに基づいています。
| 比較対象モデル | トレックウェーブ推奨サイズ | 詳細解説 |
|---|---|---|
| CONVERSE キャンバス オールスター | 同サイズ 〜 +0.5cm | 縦の長さ(レングス)は同じですが、前述の通りインソールの厚みで甲が低くなります。甲高の人は+0.5cm必須です。 |
| NIKE エアフォース1 | +0.5cm 〜 +1.0cm | AF1は内部空間がかなり広く作られています。AF1と同じサイズでトレックウェーブを履くと、確実に窮屈です。AF1で27.0cmなら、トレックウェーブは27.5cmか28.0cmが適正です。 |
| ADIDAS スタンスミス | +0.5cm | スタンスミスは天然皮革(または合皮)で馴染みがありますが、キャンバスは馴染みません。スタンスミスでジャストなら、厚手靴下も考慮して0.5cmアップが安全圏です。 |
| VANS オールドスクール | +0.5cm | Vansも甲が低い靴ですが、幅(ワイズ)はコンバースより広めです。Vansで小指が当たる人は、トレックウェーブではさらに激しく当たります。サイズアップで逃げましょう。 |
| New Balance 996 / 574 | +0.5cm | ニューバランスの包み込まれるようなフィット感とは対極の作りです。つま先が鋭角なので、指先の自由度を確保するためにハーフサイズ上げましょう。 |
結論として、「今持っているスニーカーの中で、一番ゆとりがあるサイズ」を基準にするか、そこからさらに+0.5cmアップするのが、失敗しないためのゴールデンルールです。

失敗しないコンバース トレックウェーブのサイズ感

ここまでは構造や比較の話をしてきましたが、ここからは「実際に買うとき、どう選ぶか」「買ってみて痛かったらどうするか」という実践的なノウハウをお伝えします。
ハイカットとローカットのサイズ選び

トレックウェーブには、足首まである「ハイカット(HI)」と、くるぶしが出る「ローカット(OX)」の2種類があります。
デザインの好みで選ぶのが一番ですが、実は「サイズ選びの難易度」という点では大きな違いがあります。
HI(ハイカット)は「デカ履き」が正義
ハイカットモデルは、サイズ選びの許容範囲が非常に広いです。なぜなら、足首部分(シャフト)を靴紐でギュッと縛ることで、足をしっかりと固定できるからです。
極端な話、つま先が1cm〜2cm余っていても、足首さえ固定されていれば歩行に支障はありません。
むしろ、大きめのサイズを選んで靴紐を限界まで締め上げる「デカ履き(オーバーサイズ着用)」は、靴のシルエットが縦に細長く見え、足元がスマートに決まるため、ファッション通の間では常識となっています。
インソール(シークレットソール)を追加してさらに身長を盛りたい場合も、ハイカットなら深さがあるので対応可能です。
OX(ローカット)は「ジャスト」が命
一方で、ローカットモデルはサイズ選びが非常にシビアです。
足首の固定がないため、サイズが大きすぎると、重いソールがかかとに追従せず、歩くたびに「ガポッ、ガポッ」とかかとが抜けてしまいます。
これでは疲れて歩けません。
かといって、小さすぎると小指や甲が痛い。この「脱げないサイズ」かつ「痛くないサイズ」というピンポイントな一点を見つけなければならないのがローカットの難しさです。
ローカットを検討している方は、できれば実店舗で試着をするか、不安なら返品交換が無料の通販サイトを利用することを強くおすすめします。
サンダルモデルのサイズ感と注意点

夏シーズンに向けて人気が急上昇しているのが、トレックウェーブのサンダルモデルや、秋冬のサイドゴアブーツモデルです。これらはキャンバスモデルとはまた違ったサイズ感を持っています。
サンダルモデルは少し融通が利く
サンダルタイプは、アッパー素材にメッシュやネオプレーン(ウェットスーツのような素材)が使われていることが多く、キャンバス地に比べて足当たりが柔らかいです。
また、甲や足首部分にベルクロ(マジックテープ)が付いているモデルであれば、多少のサイズ誤差はベルトの締め具合で調整可能です。
ただし、つま先が開いていないグルカサンダルタイプなどの場合、捨て寸(つま先の余裕)がないと指が詰まってしまうので、普段のスニーカーと同じか、やはり0.5cmアップを選ぶのが無難です。
サイドゴアは「履く時」が最大の試練
注意が必要なのがサイドゴアブーツタイプです。
靴紐がないため、一度足を入れてしまえば楽なのですが、足を入れる際の「履き口」が非常に狭く設計されていることがあります。
特に甲が高い人は、足首のカーブ部分で引っかかってしまい、そもそも足が入らないという事態になりかねません。
サイドゴアを選ぶ場合は、通常よりワンサイズ(1.0cm)アップを検討してください。履いてしまえば中は広くても、入り口が狭ければ意味がありません。
きつい時の靴紐の結び方と調整方法

「デザインに惚れて買ったけど、どうしても甲が痛い…でも履きたい!」
そんなあなたに、今すぐできる救済措置を伝授します。靴紐の結び方ひとつで、履き心地は劇的に変わります。
甲の圧迫を逃す「パラレル結び」
スニーカーの基本的な結び方は、紐をクロスさせる「オーバーラップ」や「アンダーラップ」ですが、これだと紐が交差する部分で厚みが出てしまい、甲を一点集中で圧迫してしまいます。
そこでおすすめなのが「パラレル結び」です。ハトメ同士を平行(ハシゴ状)に通す結び方で、以下のメリットがあります。
- 紐が交差しないため、甲への当たりがフラットになる。
- 圧力が分散され、締め付け感がマイルドになる。
- 見た目もシンプルで、モードな雰囲気になる。
これに変えるだけで、ハトメの裏側の金属が骨に当たる痛みが嘘のように消えることがあります。
かかと浮きを防ぐ「ヒールロック」
逆にサイズが大きくてかかとが浮いてしまう場合は、一番上の予備の穴(もしあれば)を活用した「ヒールロック(ダブルアイレット)」結びを試してください。
一番上の穴を使って小さな輪っかを作り、そこに紐を通してギュッと締めることで、足首を後方に強力にロックできます。
重いトレックウェーブでも、足に吸い付くようなフィット感が得られます。
コーデに合わせるサイズ選びのコツ

サイズ選びは、単純な履き心地だけでなく、普段どのようなファッションを楽しむかという「スタイル」とも密接に関係しています。
ワイドパンツ派は「ボリューム命」
最近トレンドの極太ワイドパンツやバギーデニム、カーゴパンツを好んで履く方は、足元にボリュームがないとパンツの裾を引きずってしまったり、バランスが悪く見えたりします。
トレックウェーブはそのボリューム感でパンツの裾をしっかりと受け止めてくれる最適なスニーカーです。
この場合、あえて+1.0cm〜+1.5cmのオーバーサイズを選びましょう。そして靴紐をギュッと絞って履くことで、横に広がらず縦にシュッとした「細長いボリューム感」を演出できます。
これがストリートファッションや韓国ファッションで好まれるシルエットです。
スカート・ショートパンツ派は「バランス重視」
一方で、ミニスカートやショートパンツなど、足全体を露出するスタイルの場合、靴が大きすぎると足元だけが異様に大きく見えてしまう、いわゆる「ミッキーマウス現象」が起きてしまいます。
足が細い女性の場合、これは少しコミカルな印象を与えてしまうかもしれません。
足を出すスタイルが多い方は、無理なサイズアップは避けて、ジャストサイズ(+0.5cm程度)を選び、スマートに見せる方が全体のバランスは綺麗にまとまります。
自分のワードローブと相談してサイズを決めるのも、賢い選び方の一つです。
コンバース トレックウェーブのサイズ感まとめ
長くなりましたが、トレックウェーブのサイズ選びについて、私の持てる知識をすべて出し切りました。最後に重要ポイントをおさらいしましょう。
- 基本ルール:今履いているコンバースオールスターと同じか、迷ったら+0.5cmアップが鉄則。
- 幅広・甲高の人:REACTインソールの厚みを考慮し、迷わず+0.5cm〜+1.0cmアップを推奨。
- モデル別戦略:ハイカットは「デカ履き」OKで失敗が少ない。ローカットはサイズ選びに慎重に。
- 試着のタイミング:足が最もむくんでいる夕方に行うこと。そして、購入後に履く予定の厚手の靴下を持参すること。
コンバース トレックウェーブは、その重量感と硬さゆえに、サイズ選びを間違えると正直かなり辛い靴になります。
しかし、自分の足に合ったシンデレラサイズさえ見つかれば、身長も盛れて、どんなコーデも今っぽく格上げしてくれる、最高の相棒になることは間違いありません。
ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりの一足を見つけて、街を颯爽と歩いてくださいね。あなたのスニーカーライフがより良くなることを願っています!
※本記事の情報は一般的な目安であり、個人の足の形状によって感じ方は異なります。正確なサイズ感を確認するためには、可能な限り実店舗での試着を強く推奨します。




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